AFFINGER6の構造化データについて調べてみた!
WordPressのテーマをお探しの方へ。WordPressのテーマを選ぶときは「そのテーマが構造化データに対応しているか」に着目するのもいいですよ!こちら()でも解説しましたが、構造化データは新しいSEO対策技術であり、これに対応しているテーマは一歩進んだテーマということができます。
AFFINGER6はすでに構造化データに対応しているようです。
そこで気になるのがその中身!AFFINGER6の構造化データはどんな感じで出力されているのでしょうか?個人的に気になったので調査してみました。
調査した項目は以下の通り。
調査項目
- 形式について。(Googleが推奨している)JSON-LDか?
- リッチリザルト対応の構造化データについて
- 対応している種類
- 投稿ページの構造化データについて
- 「Article(記事)」と「BreadcrumbList(パンくずリスト)」は出力されているか?
- 「Article(記事)」には(Googleが推奨する)7つのプロパティが出力されているか?
- その他(リッチリザルト対応以外の)構造化データについて
AFFINGER6の構造化データについて
調査の結果は次のようになりました。
- 出力形式について
- 出力形式は(Googleが推奨している)JSON-LD!
- リッチリザルト対応の構造化データについて
- 対応している種類→全部で4種類(実質3種類)!→Article(記事)、BreadcrumbList(パンくずリスト)、QAPage(Q&A)、ProfilePage
- 投稿ページの構造化データについて
- 投稿ページにはArticle(記事)とBreadcrumbList(パンくずリスト)が出力される!
- Article(記事)には(Googleが推奨する)7つのプロパティが出力される!
- その他の構造化データ→全ページにWebsite(ウェブサイトの情報)が出力される!
一つずつ詳しく見ていきましょう!
出力形式はJSON-LD!
AFFINGER6で採用されている構造化データの出力形式はJSON-LDです。
リッチリザルト対応の構造化データは全4種類(実質3種類?)
リッチリザルト対応の構造化データは全部で4種類(実質3種類?)です!
投稿ページに「Article(記事)」と「BreadcrumbList(パンくずリスト)」が出力されます。また、「FAQブロック」を使用したページには「QAPage(Q&A)」が出力されます。著者アーカイブページには「ProfilePage(プロフィールページ)」が出力されますが、著者アーカイブページにはnoindexタグが付いているため効果があるか微妙なところです。
よってリッチリザルト対応に対応している構造化データは「実質3種類」としました。
他に 商品をレビューする「Product」構造化データにも対応していたらよかったかも。(手作業で追加するしかない)。
「Article(記事)」にはGoogleが推奨するプロパティが出力される!
投稿ページに出力される「Article(記事)」にはGoogleが推奨する7つのプロパティがきちんと出力されていました。
Googleが推奨する7つのプロパティ
その他の構造化データ
上で紹介した構造化データ以外にもWebsite(ウェブサイトの情報)が全ページに出力されます。これはリッチリザルトに対応していませんが サイトの構造を伝える役割があり、あるに越したことはなさそうです。
ページ別に出力される構造化データをまとめてみた!
ページ別に出力される構造化データをまとめてみました。ここで紹介する例は構造化データの設定を全てオンにしたときの状態(フル出力状態)のものです。
全てのページに出力される構造化データ
まず 全てのページに「WebSite(ウェブサイトの情報)」の構造化データが出力されます。
全てのページにWebSiteが出力されるのはちょっと過剰かなと思ったんですが、間違いではないのでいいでしょう。
WebSite(ウェブサイトの情報)
出力される構造化データ↓
- @type WebSite
- description(サイトの説明)
- name(サイト名)
- url(サイトのURL)
- thumbnailUrl(ロゴ画像のURL)
- publisher(管理者情報)
- @type Person
- mainEntityOfPage(管理者のページ)
- name(管理者の名前)
- url(管理者アーカイブページのURL:ドメイン/author/著者))
- description(管理者の説明)
- sameAs(管理者のSNSアカウントなど:複数登録可)
- image(管理者のプロフィール画像)
- 中略(画像詳細)
- image(ロゴ画像)
- @type ImageObject
- 中略(画像詳細)
投稿ページに出力される構造化データ
投稿ページには「BreadcrumbList(パンくずリスト)」と「Article(記事)」の構造化データが出力されました。また、上で紹介したWebSite(ウェブサイトの情報も出力されます。
Article(記事)に記事に対するコメントの情報を出力できるのがユニークなポイントです。
BreadcrumbList(ぱんくずリスト)
出力される構造化データ↓
- @type BreadcrumbList
- itemListElement
- @type ListItem
- name HOME
- position 1
- item
- @type Thing
- @id ホームのURL
- itemListElement
- name カテゴリ名
- @type ListItem
- position 2
- item
- @type Thing
- @id カテゴリのURL
Article(記事)
出力される構造化データ↓
- @type Article
- description(記事の抜粋)
- mainEntityOfPage(記事のURL)
- name(記事タイトル)
- url(記事のURL)
- headline(記事タイトル)
- dateModified(記事更新日)
- datePublished(記事公開日)
- thumbnailUrl(サムネイル画像のURL)
- author(↓著者情報)
- @type Person
- mainEntityOfPage(著者アーカイブページのURL:ドメイン/author/著者)
- name(著者の名前)
- url(著者アーカイブページのURL:ドメイン/author/著者)
- description(著者の説明)
- sameAs(著者のSNSアカウントなど:複数登録可)
- image(著者のプロフィール画像)
- 中略(画像詳細)
- image(サムネイル画像の情報)
- @type ImageObject
- 中略(画像詳細)
- publisher(サイト全体の情報)
- @type Organization
- description(サイトの説明)
- name(サイト名)
- url(トップページのURL)
- image(ロゴ画像の情報)
- 中略(画像詳細)
- logo(ロゴ画像の情報)
- 中略(画像詳細)
- comment(投稿されたコメント情報)×コメント数
- @type Comment
- datePublished(コメントが投稿された日時)
- text(コメント本文)
- thumbnailUrl(コメント投稿者のアイコン画像)
- author(コメント投稿者の情報)
- @type Person
- mainEntityOfPage(コメント投稿者のURL)
- name(コメント投稿者の名前)
- url(コメント投稿者のURL)
- description(コメント投稿者の説明)
- sameAs(コメント投稿者のSNSアカウントなど)
- image(コメント投稿者のプロフィール画像)
- 中略(画像詳細)
※緑字はGoogleが求める推奨プロパティ
トップページ(ホームページ)に出力される構造化データ
トップページには全ページ共通の「」出力されました。また、「サイト型」のトップページの場合は「」も出力されます。
カテゴリーページに出力される構造化データ
カテゴリーページには「」の構造化データが出力されました。また全ページ共通の「」も出力されます。
タグページに出力される構造化データ
著者アーカイブページに出力される構造化データ
著者アーカイブページ(/author/著者)には「ProfilePage」の構造化データが出力されました。「ProfilePage」はリッチリザルトに対応した特別な構造化データです。しかし、AFFINGER6の著者アーカイブページにはnoindex(登録拒否)設定が付くので効果が打ち消される可能性があります。
出力される構造化データ↓
- @type ProfilePage
- name(著者名)
- url(著者アーカイブページのURL:ドメイン/author/著者)
- thumbnailUrl(プロフィール画像のURL)
- about
- @type Person
- mainEntityOfPage(著者アーカイブページのURL:ドメイン/author/著者)
- name(著者の名前)
- url(著者アーカイブページのURL:ドメイン/author/著者)
- description(著者の説明)
- sameAs(著者のSNSアカウントなど:複数登録可)
- image(著者のプロフィール画像)
- 中略(画像詳細)
- mainEntity
- @type Person
- mainEntityOfPage(著者アーカイブページのURL:ドメイン/author/著者)
- name(著者の名前)
- url(著者アーカイブページのURL:ドメイン/author/著者)
- description(著者の説明)
- sameAs(著者のSNSアカウントなど:複数登録可)
- image(著者のプロフィール画像)
- 中略(画像詳細)
ブロックで出力される構造化データ
特定のブロックをページ内に挿入するとそのページに新たな構造化データを追加することができます。
「FAQブロック」を挿入したページ
AFFINGER6のオリジナルブロックの「FAQブロック」を挿入したページには「Q&A(QAPage)」構造化データを追加できます。
出力される構造化データ↓
- @type FAQPage
- mainEntity
- @type Question
- name(質問)
- acceptedAnswer
- @type Answer
- text(答え)
補足:hentry(microformats)も出力される
同時にhentryという別の種類の構造化データ?もおまけ程度に出力されます。
- @type hentry
- entry-title(記事タイトル)
- entry-content(記事の出だし文)
- updated(記事更新日)
- tag(所属するカテゴリーのURL)
- tag(所属するタグのURL)
- auhor
- @type hcard
- fn author
結論
AFFINGER6で出力される構造化データはこのような感じです。
ページ | 出力される構造化データ |
---|---|
投稿ページ、固定ページ | Website(ウェブサイトの情報)、BreadcrumbList(パンくずリスト)、Article(記事) |
トップページ | Website(ウェブサイトの情報)、※サイト型の場合はArticle(記事)も出力される |
カテゴリーページ | Website(ウェブサイトの情報)、BreadcrumbList(パンくずリスト) |
タグページ | Website(ウェブサイトの情報) |
著者アーカイブページ | Website(ウェブサイトの情報)、ProfilePage(プロフィールページ) |
「FAQブロック」を挿入したページ | Q&A(QAPage) |