SWELL(スウェル)

SWELLの構造化データ機能を調査レビューしてみた!

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SWELLの構造化データ機能について調べてみた!


WordPressのテーマをお探しの方へ。WordPressのテーマを選ぶときは「そのテーマが構造化データに対応しているか」に着目するのもいいですよ!こちら(WordPressのテーマは構造化データに対応しているものを選ぼう!)でも解説しましたが、構造化データは新しいSEO対策技術であり、これに対応しているテーマは一歩進んだテーマということができます。

SWELLはすでに構造化データに対応しているようです(さすが)。公式サイトから引用↓

SWELLでは、検索結果のリッチスニペット表示に必要な構造化データのマークアップも自動で行うことができます。

https://swell-theme.com/feature/

そこで気になるのがその内容。SWELLの構造化データはどんな感じでしょうか?気になったので調査してみました。

調査した項目は以下の通り。

調査項目

  • 形式について。(Googleが推奨している)JSON-LDか?
  • リッチリザルト対応の構造化データについて
    • 対応している種類
    • 投稿ページの構造化データについて
      • 「Article(記事)」と「BreadcrumbList(パンくずリスト)」は出力されているか?
      • 「Article(記事)」には(Googleが推奨する)7つのプロパティが出力されているか?
  • その他(リッチリザルト非対応の)構造化データについて

SWELLの構造化データについて

調査の結果は次のようになりました。

  • 出力形式について
    • 出力形式は(Googleが推奨している)JSON-LD
  • リッチリザルト対応の構造化データについて
    • 対応している種類→全部で5種類!→Article(記事)BreadcrumbList(パンくずリスト)Organization(組織)QAPage(Q&A)Product(プロダクト)
    • 投稿ページの構造化データについて
      • 投稿ページにはArticle(記事)とBreadcrumbList(パンくずリスト)が出力される
      • Article(記事)には(Googleが推奨する)7つのプロパティが出力される!
  • その他の構造化データ→トップページにWebsite(ウェブサイトの情報)、アーカイブページ全般(カテゴリーページ、タグページ、著者ページ)にCollectionPage

一つずつ見ていきましょう!

出力形式はJSON-LD!

SWELLで採用されている構造化データの出力形式はJSON-LDです。以下 公式サイトから引用↓

マークアップ方式はGoogle推奨の「JSON-LD」を採用しています。

https://swell-theme.com/feature/

リッチリザルト対応の構造化データは全5種類!

リッチリザルト対応の構造化データは全部で5種類です!

投稿ページに「Article(記事)」と「BreadcrumbList(パンくずリスト)」が出力され、トップページには「Organization(組織)」が出力されました。また、「FAQブロック」を使用したページには「QAPage(Q&A)」が、「商品レビューブロック」を使用したページには「Product(プロダクト)」が出力されます。

QAPage(Q&A)」と「Product(プロダクト)」は使う場面が多そうなので対応しているのは嬉しいところ!欲をいえば「ProfilePage(プロフィールページ)」に対応していたらもっとよかったかも。

「Article(記事)」にはGoogleが推奨するプロパティが出力される!

投稿ページに出力される「Article(記事)」にはGoogleが推奨する7つのプロパティがきちんと出力されていました。

Googleが推奨する7つのプロパティ

  • headline(記事タイトル)
  • datePublished(記事公開日)
  • dateModified(記事更新日)
  • image(サムネイル画像の情報)
  • author(著者情報)
    • name(著者名)
    • url(著者のURL)

参考Googleが推奨する7つのプロパティ(Google検索セントラル)

「Article(記事)」に出力される全てのプロパティはこちら

その他の構造化データ

上で紹介した構造化データ以外にもトップページにWebsite(ウェブサイトの情報)が、アーカイブページ全般(カテゴリーページ、タグページ、著者ページ)にはCollectionPageが出力されていました。これらはリッチリザルトに非対応ですが サイトの構造を伝えており、あるに越したことはなさそうです。

ページの種類別 出力される構造化データの詳細

ページの種類別にどんな構造化データが出力されるかまとめました。

投稿ページ、固定ページに出力される構造化データ

投稿ページには「BreadcrumbList(パンくずリスト)」と「Article(記事)」の構造化データが出力されます。また、固定ページには「Article(記事)」の構造化データが単体で出力されます。

出力される構造化データ↓

  • @type BreadcrumbList
  • itemListElement
    • @type ListItem
    • position
    • item
      • @type Thing
      • name(親カテゴリ名)
  • itemListElement
    • @type ListItem
    • position
    • item
      • @type Thing
      • name(子カテゴリ名)

Article(記事)

出力される構造化データ↓

  • @type Article
  • headline(記事タイトル)
  • datePublished(記事公開日)
  • dateModified(記事更新日)
  • mainEntityOfPage(↓記事の基本情報:URLやディスクリプション等)
    • @type WebPage
    • url(記事のURL)
    • name(記事のタイトル | サイト名 )
    • description(記事の説明)
    • isPartOf(↓サイト全体の情報)
      • @type WebSite
      • url(トップページのURL)
      • name(サイトのタイトル | キャッチフレーズ )
  • image(↓サムネイル画像の情報)
    • @type ImageObject
    • url(サムネイルの画像のURL)
  • author(↓著者情報)
    • @type PersonOrganization(※注1)
    • name(著者名)
    • url(著者のURL)
    • alternateName(著者の別名)
    • jobTitle(役職名 ※注2)
    • honorrificPrefix(敬称のプレフィックス 「Dr.」みたいな ※注2)
    • honorrificSuffix(敬称のサフィックス 「Jr.」みたいな ※注2)
  • publisher(↓運営組織の情報)
    • @type Organization
    • name(運営組織の名前)
    • url(運営組織のURL)
    • alternateName(運営組織の別名)
    • sameAs(運営組織の関連URL)
    • logo(↓運営組織のロゴ)
      • @type ImageObject
      • url(ロゴのURL)
      • width(ロゴの横幅)
      • height(ロゴの縦幅)
    • founder(↓運営組織の設立者)
      • @type Person
      • name(設立者の名前)
      • url(設立者のURL)
      • alternateName(設立者の別名)
      • sameAs(設立者の関連URL)

※緑字はGoogleが求める推奨プロパティ

注1:PersonかOrganization 選択可能

著者は個人か組織か選べることができます。団体でブログを運営している場合に役立ちそう。

注2:Organizationを選択した場合、出力されない

トップページ(ホームページ)に出力される構造化データ

トップページには「Organization(運営組織の情報)」と「Website(ウェブサイトの情報)」の構造化データが出力されます。

Organization(運営組織の情報)

出力される構造化データ↓

  • @type Organization
  • name(運営組織の名前)
  • url(運営組織のURL)
  • alternateName(運営組織の別名)
  • sameAs(運営組織の関連URL:複数可)
  • logo(運営組織のロゴ)
    • @type ImageObject
    • url
    • width
    • height
  • founder(運営組織の設立者)
    • @type Person
    • name(設立者の名前)
    • url(設立者のURL)
    • alternateName(設立者の別名)
    • sameAs(設立者の関連URL)

WebSite(ウェブサイトの情報)

出力される構造化データ↓

  • @type WebSite
  • url
  • name
  • potentialAction
    • @type SearchAction
    • target
      • @type EntryPoint
      • urlTemplate
    • query-input
      • @type PropertyValueSpecification
      • valueName
      • valueRequired

アーカイブページ全般に出力される構造化データ

アーカイブページ(カテゴリーページ、タグページ、著者ページ)には「CollectionPage」という構造化データが出力されます。

カテゴリーページにはこれに加えて上で紹介したパンくずリスト(BreadcrumbList)も出力されます。

「CollectionPage」はリッチリザルト非対応ですがサイト構造を伝える上で あることに越したことはないでしょう。

出力される構造化データ↓

  • @type CollectionPage
  • url(URL)
  • name(タイトル)
  • description(説明)
  • isPartOf(サイト情報)
    • @type WebSite
    • url(トップページのURL)
    • name(サイトのタイトル | キャッチフレーズ )
  • publisher(運営組織の情報)
    • @type Organization
    • name(運営組織の名前)
    • url(運営組織のURL)
    • alternateName(運営組織の別名)
    • sameAs(運営組織の関連URL)
    • logo(運営組織のロゴ)
    • @type ImageObject
      • 中略
    • founder(運営組織の設立者)
      • @type Person
      • name(設立者の名前)
      • url(設立者のURL)
      • alternateName(設立者の別名)
      • sameAs(設立者の関連URL)

ブロックで出力される構造化データ

特定のブロックをページ内に挿入するとそのページに新たな構造化データを追加することができます。

「FAQブロック」を挿入したページ

SWELLのオリジナルブロック「FAQブロック」を挿入したページには構造化データ「Q&A(QAPage)」を追加できます。「Q&A(QAPage)」はGoogleのリッチリザルトに対応している特別な構造化データです【Q&A(QAPage)の構造化データ(Google検索セントラル)】。

出力される構造化データ↓

  • @type FAQPage
  • mainEntity
    • @type Question
    • name(質問)
    • acceptedAnswer(答え)
      • @type Answer
      • text(答え本文)

※緑字はGoogleが求める必須のプロパティ

答え本文には<p>タグが出力されますがこれはバグでなくSWELLの仕様のようです(SWELLフォーラムより)。たしかにGoogleのマニュアルにもtextにHTMLタグを使ってもよいと書かれていました(Google検索セントラル:よくある質問の構造化データ)。

「商品レビューブロック」を挿入したページ

SWELLオリジナルブロック「商品レビューブロック」を挿入したページには構造化データ「Product」を追加することができます。「Product」はGoogleのリッチリザルトに対応している特別な構造化データです【Productの構造化データについて(Google検索セントラル)】。商品をレビューするブロガーはもちろん自社製品をアピールしたい自営業の人にも有用です。

出力される構造化データ↓

  • @type Product
  • name(商品名)
  • description(説明)
  • image(画像)
  • brand(ブランド)
    • @type Brand
    • name(ブランド名)
  • offers(値段)
    • @type Offer
    • price(価格)
    • priceCurrency(通貨)
  • review(レビュー)
    • @type Review
    • datePublished(レビューした日時)
    • reviewRating(星)
    • positiveNotes(良い点)
    • negativeNotes(欠点)
  • author(レビューした人)
    • 中略
  • publisher(運営組織)
    • 中略

まとめ

SWELLで出力される構造化データの種類はこのようになりました。

ページ出力される構造化データ
投稿ページBreadcrumbList(パンくずリスト)、Article(記事)
トップページOrganization(運営組織の情報)、Website(ウェブサイトの情報)
アーカイブページ全般CollectionPage
「FAQブロック」を挿入したページQ&A(QAPage)
「商品レビューブロック」を挿入したページProduct

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